海外在住者とマイナンバー制度。海外送金と口座開設ができなくなるってほんと?

海外在住者とマイナンバー

【続報あり】海外在住者はマイナンバーなしでも海外送金可能に。金融庁が発表  | (2016.2.23のエントリー)

 

なにやらマイナンバー制度の運用が物議を醸しているようです。

ノマドビットコインで有名な、大石哲之さんのこちらの記事。

現在銀行によって対応はバラバラのようだが、マイナンバーなしの口座に海外から送金すると、銀行側で受け取りを拒否するらしい。

(中略)

すでにマイナンバーがなければ、銀行口座の新規開設は不可能である。海外在住者は、もう新しく日本に銀行口座は開けない。証券も作れないし、クレジットカードも作れない。

海外在住者の日本の金融システムからの締め出しが始まった| BLOGOS

これが本当なら、海外生活者にとっては大きな問題です。

そこで今回は、「マイナンバー制度と海外送金&口座開設」について調べてみました。

マイナンバーは海外在住者には発行されない

マイナンバー制度とは

20161月にスタートしたマイナンバー制度。すでに手元にカードが届いている人も多いはず。

でもこのマイナンバー、発行されるのは日本に住民票を有する人のみで、「海外転出届」を提出している海外在住者には、発行されないんです。

なので海外在住者は、帰国後、住民票の作成にあわせて申請することになります。

マイナンバーとは | 政府公報オンライン

スタートが20161月、通知は201510月からなので、現時点で海外在住者の多くは、マイナンバーを持っていないと思われます。

海外在住者の銀行口座

海外在住者の多くは、日本で持っていた口座をそのまま利用しています。

なので紹介した記事のように、マイナンバーが無いと口座が使えなくなるのであれば、そりゃすごい困ります。

ただ、ほとんどの銀行では、以前より「日本非居住者」は銀行口座を持てない決まりになっています。証券口座も同様です。

本来は海外へ出るときに、解約等の手続きをしなければなりません。

つまり、口座が使えない/作れないことと、マイナンバーは関係ないんです。そもそも海外在住者(非居住者)は日本に口座を持てません。

でも、銀行から特に確認は無いので、海外在住者は継続して利用しています。グレーな利用です。ぼくもそうでした。

ところがマイナンバー制度がスタートし、マイナンバーが口座に紐づくようになったため、ここにきて銀行も海外在住者も、ちゃんとした手続きに迫られだした、というのが本当のところでしょう。

すでにマイナンバー無しでは口座が利用できないのか?

グレーとはいえ、多くの海外在住者が日本の口座を利用しているのが現状。それが急に使えないとなれば、すごく困るのは事実です。

実際に、マイナンバー無しでは口座は使えなくなっているのでしょうか?

海外送金

日本の口座を利用した、海外への送金と受け取りには、20161月より各金融機関へのマイナンバーの登録が必要となっています。

【重要なお知らせ】| セブン銀行

実際に送金できなかった方の声も上がっています。

ただ、金融機関によって対応のばらつきがあるようで、以下の4つの銀行は、現在口座を持っている人であれば、2018年末までは猶予期間として送金可能とのこと。

確認のできている、海外送金可能な銀行

  • 東京三菱UFJ銀行
  • 三井住友銀行
  • 新生銀行
  • りそな銀行 

こちらには続報があります。

2016年2月23日金融庁発表の資料によると、マイナンバーのない海外在住者も、日本に開設された預貯金口座への海外送金は可能とのこと。ただし、金融機関へ非居住者であることの届出を行う必要あり。

この場合、おそらく「非居住者用口座」を開設するよう銀行に依頼されると思います。

参考:海外在住者はマイナンバーなしでも海外送金可能に。金融庁が発表  | (2016.2.23のエントリー)

ちなみに「非居住者」の定義は、国内に「住所」がなく、日本国外で継続して1年以上居住する個人。所得税法上の定義です。

口座開設

預金口座へのマイナンバーの適用は20181月からで、登録は任意のようです。ただし、2021年の登録の義務化を目指しているとのこと。

証券取引全般に関わる口座開設には、20161月よりマイナンバーの登録が必要です。ただし、すでに口座を持っている場合は(2015年末までに開設している場合)は、2018年末までにマイナンバーを通知すれば良いようです。

マイナンバーについて | マネックス証券

まとめると…

これらをまとめると、以下のようになります。

マイナンバー適用開始時期

 マイナンバーの無い海外在住者の視点で見ると、こんな感じでしょうか。

マイナンバーの無い海外生活者は…

海外送金…2018年末までは一部の国内居住者用の預金口座、および非居住者用口座で利用可能

預金口座…2020年末までキープ可能。新規開設も可能

証券口座…既に持っているものは2018年末までキープ可能。新規開設は不可 

ちなみに、適用開始時期にばらつきがあるのは、2016年1月からの適用範囲が「社会保障・税・災害対策」のみだからです。

「海外送金」「証券口座」はこのうちの「税」に該当するので、適用が開始されています。

預金口座・特定健康診査(メタボ健診)・予防接種の履歴」への適用開始が2018年からの予定です。

とりあえず早めに、マイナンバーを申請しておいたほうがいい

マイナンバー申請書

利用する金融機関にもよりますが、現時点では割と猶予があることが分かりました。

ただ、その間に変更の可能性もありますし、いずれ必須になります。

ですので、なる早で一時帰国時に住民票を入れ、マイナンバー申請をしておいた方が良いでしょう。

 「一時帰国の際のマイナンバー申請」についてはこちら。

(関連エントリー)海外在住者のための、マイナンバー取得と金融機関への登録手順

マイナンバー関連のお知らせを確認しておこう

すでに確認済みかと思いますが、ご自身が利用している金融機関やサービスの、マイナンバー関連のお知らせには必ず目を通しておきましょう。

銀行

□みずほ銀行
個人番号(マイナンバー)・法人番号のお届けをお願いします

□東京三菱UFJ銀行
マイナンバー制度について

□三井住友銀行
マイナンバー制度について

□りそな銀行
マイナンバー等(個人番号・法人番号)のご提供のお願いについて(PDF)

□新生銀行
何の取引の際にいつから個人番号(マイナンバー)を提示する必要があるのでしょうか?

□シティバンク銀行
マイナンバー制度(社会保障・税番号制度)導入のお知らせ(再掲載)

□ソニー銀行
【重要】マイナンバー(個人番号)に関するお手続きについて

□セブン銀行
【重要なお知らせ】

□楽天銀行
マイナンバー制度開始のお知らせ

資金移動(海外送金)業者

□FSA
【重要】マイナンバー制度施行に伴う個人番号提供のお願い

□enRemit
【重要】マイナンバー制度施行に伴う個人番号提供のお願い

□ウエスタンユニオン
重要なお知らせ(PDF)

証券会社(オンライン)

□マネックス証券
マイナンバーについて

□カブドットコム証券 
Q&A よくあるお問い合わせ

□SBI証券
マイナンバー制度

□松井証券
2016年1月からの新制度・サービス マイナンバー

□岡三オンライン証券
マイナンバー制度について

マイナンバー関連書籍

今回ご紹介している内容はあくまで現状です。制度のスケジュールや適応範囲が変わってくる可能性も十分あります。

実際に222日には、お伝えしたとおり、海外送金に関するアナウンスが急に行われました。

海外在住の方なら心得ていると思いますが、随時自身で確認しながら対応していく必要があると思います。

大前提として、マイナンバー制度の概要はちゃんと押さえておいたほうが良さそうです。

「海外在住者」「海外送金」といったテーマを扱っているものは無いのですが、基本を抑えるのに役立ちそうな書籍をご紹介します。

こちらの文春臨時増刊Kindle版は2016年5月8日までの限定セールで99円です!(終了しています)

さいごに

いかがでしたでしょうか?

海外在住者には、なかなかやっかいなマイナンバー制度。

ぼくも注視を続けていこうと思います。

それでは! 

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