海外で現地スタッフの信頼を得るための、すごく効果的なひとつの方法。

海外で現地スタッフの信頼を得るための、たったひとつの簡単な方法

人と仕事をしていく上で最も重要なことの一つは「信頼」ですよね。職場での信頼関係を築くため日々努力する訳ですが、決して簡単なことではありません。これが海外の職場となったらなおさらです。

でも大丈夫。アジアの職場で信頼を得るための「近道」は存在します。

ぼくが実際経験して効果を感じた、有効かつ最も手っ取り早い方法を紹介します。

その方法は、「現地スタッフと一緒に、その国のご飯を食べる(できれば毎日)」こと。

これを実践すれば、スタッフの信頼を得られ、きっと仕事がうまくいきます

アジアで働きはじめたら、是非実践してみてください。

ベトナムでの経験をベースにした話ではありますが、東南アジア各国で有効な方法だと思います。

仕事上のやりとりでは、信頼関係は築けない

 日本人は、仕事上のやりとりで、信頼関係を築こうとする傾向にあります。

そのために、次のような努力をします。

仕事に責任を持って取り組む/報連相をしっかり行う/遅刻をしない/リーダーシップを発揮する/周りの人をサポートする…

仕事ぶりに対する評価が、信頼を得るために最重要だと考えています。

当たり前の事だと感じるかもしれませんが、ベトナム人はちょっと違います。

彼らは、仕事上ではなく、人と人とのやりとりで、信頼関係を築こうとします。

人間関係が、仕事上の関係よりも優先されるんです。

これは、集団主義文化の特徴です。

東南アジアは日本より集団主義

東南アジア諸国は、集団主義的傾向がとても強いことがヘールト・ホフステード氏の研究結果でも示されています。

ヘールト・ホフステード 文化の多様性 | DIAMOND online

ホフステードは、世界の国々の特性を数値化し「個人主義↔集団主義」の軸の上に配置しました。

数値が高い国ほど個人主義が強く、低いほど集団主義が強いことを示します。

日本:46 

フィリピン:32

マレーシア:26

シンガポール:20

タイ:20

ちなみにアメリカは91!

 残念ながらベトナムのスコアはないんですが、フィリピン〜タイの間のどこかにプロットされると考えていいと思います。つまり東南アジア諸国は、日本よりは集団主義的傾向が強いんです。

このスコアを見る時に大事なポイントは、相対的な関係だということ。

アメリカから見れば、日本はともて集団主義的に映るんですが、タイやシンガポールから見れば、個人主義的に映るということです。

 集団主義文化では、「私たちの集団」と「他の集団」とは、明確に区別されます。つまり、「われわれ」と「やつら」の区別です。

 職場ではまず、現地スタッフの「われわれ」に属する努力が必要なんです。彼らから見て「やつら」のままでは、深い信頼関係を築くことはできません。仕事上のやりとりでの信頼は、その後に付いてくると考えたほうがよいです。

 「われわれに属する」ということは「仲間になる」と言い換えていいと思います。「仲間」になるために有効で手っ取り早い方法が、「一緒にご飯を食べる」ということなんです。

 仲間になるためには、一緒にご飯を食べよう

ベトナム人スタッフとの食事

「仲間」って何でしょうか。ぼくは以下のように考えます。

「自分たちと同じ考え方・行動をする人」

「個人としての「顔」を見せてくれる人」

この2つの条件を同時に満たし、簡単に実行できるのか「その国のご飯を一緒に食べる」ことです。

食事って、その国の生活・文化、考え方が凝縮されてますよね。

彼らが普段とってる食事を、同じ場所、同じ食べ方で一緒にとる。

その国の人たちからすれば、「自分たちと同じことをしている」「自分たちのことをわかってくれてる」といった気持ちになります。

食事をしていると、食べ物の好みや食べ方といった、個人の顔が嫌でも見えてしまう。会話もプライベートなことがテーマになることが多くなります。家族の話をしたり、子供の写真を見せ合ったり。

こうやって「個」の顔を見せ合うことで、仲間になっていきます。

一人の人間としての「分かり合える」「いいやつだ」「家族思いなやつだ」といったことが評価になり、信頼が深まっていくんです。

逆に、一人で、あるいは日本人だけでふらっと食事に出てしまうと、「自分たちと違うことをする、自分たちの食文化を受け入れてもらえない=仲間じゃない」と感じられてしまうので、信頼関係は築けません。すごく損ですよね。

同僚との食事の有効性

同僚との食事が、チームでの仕事の成果の向上につながることがあるという、研究報告もあります。

米国コーネル大学の消防隊を対象にした研究では、一緒に食事をするチームの方が、各個人が一人で食事をするチームより、生産性が高いことが分かったということ。

同僚と一緒に食事をすることは生産性を向上させる | LINK de DIET

こちらの研究は米国人同士の話ですが、異文化コミュニケーションでなくても、職場で信頼関係を築くためには食事が有効であることが示されています。

さいごに

いかがでしたか?

東南アジアの現地スタッフって、「仲間」になってから「この人と一緒に仕事がしたい」「このチームで頑張りたい」という気持ちが生まれるんです。

つまり「仲間」になることが、チーム仕事のパフォーマンス向上の鍵なんです。

一緒に食事をするだけでそれが手に入るなら、やらない手は無いですよね?

その際、現地語や英語で上手く話せなくても問題無い。一緒に輪に入って食べることが重要なんです。

毎日は難しくても、週に一度位は現地スタッフと食事をするよう心がけてみてください。

それでは!

アジア就職に関するご相談

当ブログ T.O.E. では「アジア就職」に関するご相談をお受けしております。 ベトナムと中国に関しましては、より深い情報を提供できると思います。 無料です!