海外就業のもうひとつの選択肢。サントリーが海外移籍制度を導入!

サントリーが海外移籍制度を導入

昨日の毎日新聞にこんな記事が。

サントリーホールディングス(HD)が管理職の社員が希望した場合、海外のグループ会社に「移籍」できる、新たな人事制度を導入したようです。

 サントリーホールディングス(HD)は、管理職が希望すれば、出向先の海外のグループ会社に移籍できる制度を今春に導入する方針を明らかにした。
サントリー 海外移籍制度を導入 事業強化へ幹部の育成策 | 毎日新聞

サントリーグループの2014年の売上高のうち海外が占める割合は36%。

でもって、2020年にはこの割合を50%に引き上げることを目標としています。

このような拡大路線の「ガンガンいこうぜ!」な海外事業を拡大していく上では、当然ながら、海外マーケットに精通する人材が必要ですよね。なので、「海外グループ会社に移籍して長期間働いてもらうことで、人材を育成していく」のがこの制度の目的のようです。

ぼくはこの海外移籍制度、アリだと思います。海外勤務の新しい選択肢として注目に値する人事制度です。

海外移籍はリスキーなのか?

この制度は海外の現地企業への「移籍」なので、当然現地に合わせた成果連動型の給与体系で働く事になります。

成果を出せば待遇UP(給与が倍以上!になることも)、幹部として本社へ戻る道が開ける可能性もあるようです。

一方、ダメなら減給や解雇もあり得るし、原則国内には戻れないとか。

国内の人事制度が適用される出向に比べ、実績次第で昇進や昇給が早くなる。期待外れだとサントリー本体には戻れないため、社員は厳しい選択を迫られるが、海外事業の強化を見据えた幹部社員の育成策として注目を集めそうだ。

ん?戻れないの?

ちょっとリスク高すぎじゃない?

なんて感じた人も多いはず。

実際2ch等では「体のいいリストラ策だろ」なんて声も上がっています。

でも、どうなんですかね。

よくないですか?本体に戻れなくても?

海外の企業で世界を相手に働く経験値を上げ続けたほうが、中長期的に見ればその人の市場価値は日本に戻った場合より高くなると思うんです。

海外で市場価値が上がるということは、選択肢が増えるということ。日本だの本社だのにこだわる必要は無くなります。

仮に結果を出せず解雇になったとしても、海外進出する他社に転職する道は残されています。待遇面が一時的に悪くなっても、海外でのポジションを取ってしまえば後々逆転出来る可能性は充分にあります。

現地で起業したっていい訳です。3年くらい働いていれば、それなりの額の貯金が出来ているでしょうから。

という訳で、ぼくはこの海外移籍制度は若手社員にとっては言うほどリスク高くない、チャレンジすべき人事制度だと思います。

もちろん、リスクの捉え方は人それぞれですし、待遇も良く人気企業のサントリーに戻って働くメリットもたくさんあるでしょう。

総合人材サービス企業ランスタッドの「ランスタッドアワード2016」では、「日本人が今最も働きたい企業」の1位に選ばれていますし。

ランスタッドアワード2016 ハイライト

ただ、グローバル化と海外マーケット拡大の流れは変わらないでしょうから、日本の本社に留まるリスクも併せて検討する必要があるんじゃないかと思うんです。

さいごに

従来のような、35年のローテーションを前提とした「駐在(在籍出向)」型では、人材育成以外にコスト面でも拡大する海外事業への対応が困難になってきているってことなんでしょう。
ちなみに、海外派遣形態と給与等の考え方についてはこちらが詳しいです。参考まで 

今後他の企業にも広がっていくかもしれないこの移籍制度。(しばらく他の企業は「様子見」でしょうが。。)

 10年後くらいには、国内へ戻るメリットが薄れてしまい、「成果が出なかったら、日本の本体に戻される」制度に変わってたりするかもですね。

いずれにせよ、サントリーの興味深いこの試みには、引き続き注目です。

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