海外で働きたくないけど、グローバル化は推進すべき!←「おまえは何を言っているんだ」

おまえは何を言っているんだ

ちょっと古い(2015.9.9)んですが、こちらのニュース

あなたは海外で働きたいと思いますか? 今年4月に就職した新入社員に聞いたところ、「働きたいと思わない」と答えたのは63.7%。この数字は年々増加傾向にあり、今年は過去最高に達していることが、産業能率大学の調査で分かった。
「海外で働きたくない」新入社員、過去最高 | ITmediaビジネス ONLiNE

産業能率大学で「第6回 新入社員グローバル意識調査」が行われ、「海外で働きたくない」新入社員の割合が過去最高になったことがピックアップされています。

それとは別に、今回ぼくが気になったのは以下の点。

海外で働きたいとは思わない層が増えている一方で、73.4%は「日本企業はグローバル化を推進すべきだ」と考えており、





「おまえは何を言っているんだ」

mirco02

「グローバル化すべきだ! でもぼくは海外とか行きませんが、何か?」って。。
自分とは関係ないところでグローバル化が進むとでも思っているんでしょうか?火星にでも住んでるんですかね?

 

ただ、

71.6%が「すでに語学を学んでいる(これから学びたい)」と回答。

とあったので、「おっ、なんだかんだで海外を想定してるのかな?」と思ったんです。

ところが、調査内容をよくみてみるとどうも違うみたいなんですよね。

 

■あなたは語学(英語以外も含む)を勉強したいと思いますか?

・すでに勉強している →12.5%
会社が全て費用を負担してくれるなら勉強したい→25.3%
会社が一部でも負担してくれるなら勉強したい→22.0%
・自分で費用全額を負担しても勉強したい 11.8%
(第6回 新入社員グローバル意識調査 | 産業能率大学 ※PDF)




 
すごい受け身。。

大半の新入社員は、海外を想定して自ら準備している訳じゃないんですね。

要は、会社の業務で英語が必要になればやるけど、その代わり費用は出してねということです。

もちろんこの考え方は間違っていません。でもちょっと会社に依存しすぎな感じがします。全体的に人任せというか会社任せなこの感じ。自ら機会を作っていくという考え方はないんでしょうかね?

調査対象が偏っている?

ぼくが思うにこの調査、調査対象がちょっと偏ってるんですよ。

■調査概要
1.調査対象 2015年度に新卒入社した新入社員
(中略)
4. 有効回答 831人 (男性335人・40.3%/女性496人・59.7%)

(上場区分)
東証一部上場 225人 (27.1%)
東証二部上場 38人 (4.6%)
その他上場 114人 (13.7%)
非上場 454人 (54.6%)
(第6回 新入社員グローバル意識調査 | 産業能率大学 ※PDF)

回答者の27.1%が一部上場企業勤務なんです。

新卒で一部上場企業に入社できる割合は、1企業が50人募集したと仮定して約15%。(産経ニュースより)これに比べても、回答者の一部上場企業勤務率は高いですよね。

また、東証二部やその他上場を合わせると約半数の45.4%が上場企業勤務です。

つまり回答者が「日本国内での安定を求め、就職戦線を勝ち抜いて大企業の希少な椅子をゲットした」新入社員に偏っているので、日本の「新入社員」の代表性が確保されたアンケートじゃないんですよね。

規定路線から外れないよう努力し就活を成功させたであろう彼ら彼女らが、わざわざ「海外勤務」という規定路線外のような選択肢を積極的に選ぶとは考えにくいです。

また、大企業では基本的に指示されたことをこなす仕事がメインでしょうから、それにマッチした受け身な傾向の人材が選ばれているでしょう。

どおりで内向きで受け身な回答が多いわけです。

さいごに

もちろん、日本国内で日本人相手に働き続けることができればそれに越したことはないでしょう。それなら言語を学ぶことも必要ないですしね。

ただ、日本のビジネスパーソンの大多数が海外を相手に働かざるを得ない時代って割とすぐそこまで来てると思うんです。

参考(過去記事):「海外へ出よ!」と言われても、あなたが一歩踏み出せない最大の理由 

今の勤め先では「海外勤務」も「英語」も全く関係なく働けているとしても、それが世の中の潮流というわけではありません。

ある日突然会社から放り出されて転職を余儀なくされたとき、海外経験もなく英語も話せない中年サラリーマンに転職先の選択肢はどれくらいあるのか。

語学に限らず、あらゆる変化に対応できるよう準備しておく必要がありそうです。グローバル化は他人事ではありません

大変ですが、がんばりましょう!

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