サッカー指導者も海外就職!それが当たり前な時代になってまいりました。

サッカー指導者の海外就職

まだまだマイナーな存在の「海外就職」ではありますが、その波はサッカー指導者の分野にまで及んでいる模様。

元フロンターレ監督の高畠氏が中国クラブの監督に就任し、中国サッカーと、そこで働く日本人指導者に関心が集まりました。

日本人サッカー指導者海外就職!〜「次世代アジアサッカー大国」中国への道 | アジアサッカー研究所

上記ニュースを発信するアジアサッカー研究所によると、現在把握されている中国の日本人指導者は8名以上。

尚、サッカー指導者は、一般的に以下のような条件で募集されているようです。

1.年間予算:3000万円

2.「1.」の予算内でアシスタントコーチ等、必要な人材を自身で手配

3.福利厚生も予算内で調整(日本への往復チケット等も)

4.クラブ各都市の施設に入るため、住宅費、水道光熱費、食費は基本不要
※数年前の広東省女子チームの募集概要

 

「3.」とか、よくある海外現地採用の条件とあまり変わらないですよね。。企業駐在員のように、諸々手当やサポートが付く訳でもなく、自分でやってね!、というスタンス。

ちなみに台湾のサッカー協会にも4名の日本人指導者が在籍していて、3名はJFAからの派遣、1名は現地採用みたいです。

成長著しい中華圏サッカー事情2015(中国・香港・台湾)

 一般的に「海外就職」は、いわゆるビジネスパーソンの世界の話して認識されていますよね。なのでサッカー指導者の海外就職って、意外な感じがします。

でも今後は、サッカー指導者の海外就職って、当たり前になると思うんです。

 

日本国内のサッカー指導者は増加、選手は減少

football02

サッカーの指導者数は年々増加しています。

■指導者登録数
2010年 64,389人
2011  67,483
2012  70,685
2013  73,555
2014  76,536
日本サッカー協会

大体毎年4-5%ずつ増加。2014年は前年度比で4.1%増。

一方選手登録数はというと。。

■サッカー選手登録数
2010年 900,880人
2011  927,671
2012  953,740
2013  963,340
2014  964,328
日本サッカー協会

増加傾向にありますが微増。2014年の前年度比は0.1%。
人口減少と少子化は既に始まっているので、プレーヤーの減少は時間の問題です。

グラフ_少子化 

こうなると選手に対する指導者の割合が、どんどん増えていきます。どのチームもそんなに多くの指導者を雇えないでしょうから、必然的に日本国内では、指導者たちによるパイの奪い合いが始まります

嫌ですよね、コーチの方が選手より多いチーム。。

そうならないようにするためには、例えば、ドイツくらいにプレーヤーの人口比が高まればいいんでしょうが、そう簡単にはいきそうにないです。

■プレーヤー人口比
ドイツ 19.9%(5人に1人!
日本 3.8%
サッカーの競技人口を国別にまとめてみた

JFAが頑張って、サッカーボールを一家に一個支給するとか、行政を巻き込んで図書館の本全部キャプ翼にするとか、そんなことできれば何とかなるかもしれませんが。。まあ難しそうです。

アジア市場の将来性

一方中国はというと、習近平国家主席が国策として「サッカーの強化」を打ち出し、関連分野も含めたサッカー市場規模は、15兆円に達するという試算も出ているとか。

日中の競技人口を比較すると、 

国名 全競技者  登録選手  未登録選手   クラブ  審判&役員 
 中国  26,166,335  711,235  25,455,100  2,221  129,057
 日本  4,805,150  1,045,150  3,760,000  2,000  249,603

(WORLD FOOTBALL Big Count | FIFA)

FIFAの競技人口は調査方法が不明らしく、アジア各国の数字を盛ってるなんて話もあるので、参考程度にとどめておく方が良いようなのですが、それにしても中国の競技人口がめちゃ多いことは分かります。

それともう一点、競技人口に対してクラブ数が圧倒的に少ないですよね。「サッカーの強化」のために、今後、クラブや教育施設をどんどん立ち上げていくでしょうから、指導者の需要が高まることは予想がつきますよね。

ちなみに中国以外の国ですと、インドネシアも競技人口すごいですね。こちらもクラブが83と極端に少ない。

国名 全競技者    登録選手 未登録選手   クラブ 審判&役員
インド 20,587,900 384,900 20,203,000 6,540 38,640
インドネシア 7,094,260 66,960 7,027,300 83 1,069
ベトナム 1,874,350 24,150 1,850,200 35 10,652
タイ 1,298,000 28,600 1,269,400 150 6,600

ベトナムってタイより競技人口多いんですね。。意外。

さいごに

今後、サッカーのみならずスポーツの指導者を目指す人は、いつでもアジアへ出られる準備をしておいた方が良さそうです。

もし国内にこだわるのならば、競技人口を増やす(プレーヤー人口比を高める)努力を今すぐ始めなくちゃですね。ブログで競技の魅力を伝えるでも何でもいいので、できることからすぐ始めましょう。

サッカーのような選手寿命の短いスポーツの分野から順番に、少子化の影響が顕在化してきたってことでしょう。

今回のようなニュースは、今後日本のあらゆる分野から聞こえてくるようになりそうですね。

とはいえ、スポーツに関しては、国の違いはあんまりハードルにならないので、あまり悲観しなくてもいいんじゃないでしょうか。「サッカーは世界の共通語」なんて言いますし。

がんばっていきましょう。 

 

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