海外就職にハローワークって利用できるの?

海外就職にハローワークって利用できるの?

日本で転職をしようとする場合、民間の人材紹介会社や求人サイトの他に、ハローワークの利用を検討する人も多いと思います。

このハローワーク、海外就職にも使えるんでしょうか?

そこで今回は、ハローワークを利用した海外就職について考えてみたいと思います。

 

ハローワークとは

「ハローワーク」って何?という人もいるかもしれませんので、念のため概要を。

「ハローワーク」は厚生労働省が設置する行政機関。公共職業安定所の愛称です。一昔前は「職安」なんて呼ばれていました。

日本の国民に安定した雇用機会を確保することが目的、求職者に対して就職(転職)相談や適正診断、職業紹介を行っています。

あらゆる業種・職種の正社員からアルバイトまで扱う求人は幅広く、勤務地が海外の求人も扱っています。

Webサイトはこちら。

ハローワークインターネットサービス

 

求人情報の探し方

ハローワークで職業紹介をしてもらうためには、最寄りのハローワークへ出向き登録をする必要があります。

求職申込み手続きのご案内 | ハローワークインターネットサービス

ただ求人情報は、登録をしなくても「ハローワークインターネットサービス」の下記リンクより検索・閲覧が可能です。

求人情報基本条件入力 | ハローワークインターネットサービス

実際に就職(転職)活動を始める前に、一度求人情報を見ておくのも良いかもしれません。

というわけで、海外求人を見てみましょう。

 

ハローワークの海外求人

ハローワークインターネットサービスの「求人情報基本条件入力ページ」の「就業場所の都道府県」欄の下の「海外」をクリックします。

 

就業場所が「海外」の求人リスト表示がされます。

 およそ200件の海外求人が掲載されてました。増減はありますがここ数年は常に150200件の求人があるようです。

200件という求人数は、民間求人サイトの海外求人件数と比べても決して少ないくないと思います。

ただ、「就業場所」は「海外」と表示されるだけで国・エリア名は表示されませんので、その点ちょっと使いにくいのは致し方ないところでしょうか。

詳しい検索方法は以下のリンクにあります。

求人情報検索のしかた| ハローワークインターネットサービス

 

職種や勤務地は多種多様

およそ200件の求人を見てみると、中国と東南アジアを中心とした製造業系の管理者や技術者の募集が多いようです。

以下、実際の求人の一部です(8/18の時点)

  • 中国深州での総経理【在籍出向】|正社員|541,667円~750,000円
  • 海外事業所(中国)駐在スタッフ|正社員|161,000円~253,000円
  • 海外土木エンジニア/マリコン/ベトナム|有期雇用派遣|541,666円~750,000円
  • 鋳造技術者(ベトナム工場)|正社員以外|250,000円~350,000円
  • 経理/ベトナム工場・カンボジア工場|正社員|343,500円~493,500円
  • 電気設備・機械設備施工管理/タイ・バンコク|有期雇用派遣|450,000円~650,000円
  • 海外工場管理(フィリピン)|正社員以外|290,000円~420,000円
  • 金型設計と工場管理・営業(インドネシア共和国)|正社員|320,000円~450,000円

 

割合は高くはありませんが、アジア以外の求人も出ています。

  • 築施工管理/メキシコ|有期雇用派遣|400,000円~600,000円
  • フラワーアレンジメント(グアム)|正社員|235,000円~350,000円
  • 映像制作(ハワイ)|正社員|235,000円~350,000円
  • 旅行事務(アメリカ/サンノゼ支店)|正社員|180,000円~230,000円

 

製造業系の求人が多い理由として、アジアや南米へのシフトが進む一方で、海外赴任希望者の社内ので確保がむずかしく、求人にコストをかけられない(特に地方の)中小の製造業は、ハローワークに求人を出す傾向にあるということなのでしょう。

もちろん、それ以外の業種・職種の求人も多数掲載されています。

珍しいものとして、「タンザニアでの変電所の土木施工管理」や「上海での女性のお顔そり業務」なんてのもありました。

 

ハローワークを利用するメリット・デメリット

それでは、民間の人材サービスと比較した場合のハローワーク利用メリットとデメリットを考えてみましょう。

 

メリット:駐在員(在籍出向)案件が多い

民間のサービスで駐在員(在籍出向)の案件が公開されているケースはかなり少なく、多くは現地採用の求人です。

過去エントリー:「駐在」「出向」「移籍」…どう違うの? 海外の勤務パターンと用語を整理してみた

ところがハローワークでは、比較的多くの駐在員(在籍出向)の求人が公開されています。

このように「駐在員」や「海外赴任」「在籍出向」と明記されているのは、日本採用の駐在員の求人です。

ただ、駐在員か現地採用か明記されておらず、求人票だけでは判断できない案件も多いので確認が必要です。

 

メリット:専門資格を持ったコンサルタントと相談できる

ハローワークでは「産業カウンセラー」や国家資格の「キャリアコンサルタント」といった専門の相談員が在籍しているケースが多いため、きちんとカウンセリングやコンサルティングを受けることが可能です。

民間の人材紹介会社などにもキャリア・コンサルタントといった方はいますが、有資格者のような専門的なスキルを持っているとは限りません。適正や自己理解などキャリア形成のためのより専門的な支援を受けたい場合は、ハローワークを利用を考えてみると良いでしょう。

※国家資格「キャリアコンサルタント」は名称独占資格なので、2016年9月末以降は、「キャリアコンサルタント」又は紛らわしい名称は用いることができなくなるようです。

 

デメリット:ブラック求人が多い?

ハローワークには「ブラック求人」が多いということを、時折耳にします。

ハローワークは雇用主が求人を出す場合にも無料ですので、例えば人がすぐ辞めてしまういわゆる「ブッラック企業」は、コストのかからないハローワークを利用するケースが多いというもの。

また、あまり採用する意志の無いカラ求人」が多いということも指摘されています。

無料かつ採用すれば助成金等がもらえることや、ハローワークとのお付き合いなどの理由で、差し迫った需要がなくても求人を出しているケースがあるようです。

これらの実態は定かではありませんし、海外求人は比較的本気の求人が多いと考えられますが、最近方々で声が上がっているようですので気に留めておく必要はあるでしょう。

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デメリット:海外就職の事情に詳しいとは限らない

先ほどメリットとして、専門の相談員のカウンセリング等を受けられる点を挙げましたが、これら相談員が「海外就職」について詳しいとは限りません。恐らく詳細な実態を把握している人は少ないでしょう。

実態に基づいた情報提供という点では、世界各地に存在する民間のエージェントの方が強いと思われます。

(過去エントリー)【30社以上】アジア就職のための転職エージェントまとめ

 

まとめ

このように見てみると、デメリットもありますが海外就職者にとってハローワークは利用を考えてよいサービスだと思います。

特に、製造業系の駐在員を狙っている人にとっては利用価値が高いかもしれません。

民間のエージェントとハローワーク双方の特性を理解し、双方をうまく利用することでより理想に近い転職を成功させるチャンスが広がるんじゃないかと思います。

それでは!

 

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