【テロの脅威…】海外の治安に不安を感じる人が持ちたい3つの視点

海外の治安に不安を感じる人が持ちたい3つの視点

先日のバングラデシュでの事件もあり、治安が悪化している国や地域が増えていると感じる人も多いでしょう。

海外就職や留学など「海外へ出る」ことを考えているのだけれども、治安に対する不安が大きくなっている人もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、海外の治安へ不安を感じる人が持った方が良いと思う、3つの視点についてお話しします。

 

①過度の一般化をしない

過度の一般化をしない

テロ事件のニュースを耳にすることが増えた昨今の状況から、海外全体が危険なんじゃないかと思う人も少なくないでしょう。

特に今回のバングラデシュのような事件が起きてしまうと、今後、海外で日本人が狙われるんじゃないかと考えてしまうかもしれません。

確かに、今年に入ってからテロ発生件数は増加していますが、海外の国々で満遍なく多発しているわけではありません。

また、日本人が選別され狙われているという訳ではなく、もともと日本人も敵として認識されており、テロ事件に巻き込まれる可能性はあったという話です。

参考:中東かわら版 No.231 | 公益財団法人  中東調査会(PDF)

例えば、いわゆる「ゆとり世代」で仕事のパフォーマンスが悪い若者が身近にいた場合、「ゆとり世代の若者はみんな出来が悪い」といったように、人は様々なことを一般化しがちですが、それらは事実とは言えません。

幾つかの出来事を全てかのように一般化してしまうと、事実を見落としてしまいますし不安を大きくしてしまいます。

過度の一般化をしない」というのはとても重要な視点です。

 

②客観的な情報を収集する

「過度の一般化」を避けるためには、客観的に考えることが有効です。

海外には危険度の高い地域と低い地域があります。

経済平和研究所(IEP)の発表による「TERRORISM INDEX 2014 Global Rankings」によると、テロ脅威度が高い上位5カ国は以下のとおり。

1位 イラク
2アフガニスタン
3ナイジェリア
4パキスタン
5シリア

一方、脅威度が最も低い国々は以下のとおり。

124位 ベトナム
124位 シンガポール
124位 日本
124位 ポーランド
124位 フィンランド他

こちらのランクは2014年に起きたテロの発生件数をベースに、162カ国を対象に作られており、テロが一件も起きていない国は124位になっています。

ちなみに124位は39カ国

このような客観的なデータをきちんと収集することで、「海外は危険」といった一元的な考えに陥ることは無くなるでしょうし、危険かどうかを自分自身で判断する材料になると思います。

上記のような統計データの他にも、外務省や公安調査庁など日本政府が発表している情報もマメにチェックしておくと良いでしょう。

外務省 海外安全ホームページ

 

世界のテロ等発生状況 | 公安調査庁

 

また、こちらの記事で紹介している「海外邦人援護統計」も役に立つかもしれません。

(過去エントリー)海外は「治安が悪くて危険」は本当か?「海外邦人援護統計」を見てわかった事実

 

もちろん、これらのデータは過去の統計なので刻々と変化する現在の状況を捉えたものではないのですが、傾向を知るためには有効でしょう。

 

③日本の報道と現地の実情にはギャップがある

日本と現地では捉え方にギャップがある

海外での事件や事故は、日本のマスコミに大々的に取り上げられることが良くあります。今回の事件もそうでした。

ただ、マスコミが取り上げ方がセンセーショナルだったり、取り上げる量が多いからといって危険度も高いという訳ではありません。

例えば、2012年に中国で大規模に行われた反日デモ

デモというよりテロのようなこの事件は、暴徒化する中国人の映像が繰り返し報じられたため、まだまだ記憶に新しい人も多いのではないでしょうか。

中国反日デモ

日系企業を放火・破壊 トヨタ・パナソニック 標的に | 日本経済新聞

 

また、2014年のベトナム反中デモも、日本でマスコミに大きく報じられました。

ベトナム南部で大規模反中デモ 工場放火も | 日本経済新聞

 

当時ぼくはデモ発生現場にも近いホーチミンに住んでいたため、日本の友人知人から心配されることもありました。日本からの修学旅行がキャンセルされたなんて話も耳にしました。

ところがいずれの事件でも、現地在住の日本人の多くはマスコミが騒ぐほど気にしておらず、警戒はするものの普段どおりに生活していたのが実情です。

デモの実情本当に危険な場所、やってはいけない危険な振る舞い等について理解していたからです。

現地では在住者同士の情報交換の他に、現地国民のサポートやアドバイスも得られます。在留届をきちんと出していれば、領事館からも注意喚起が頻繁に送られてきます。

「在留届」をご存知ですか?| 外務省

 

もちろん、だから安全だと言いたいわけではなく、少なくとも日本で捉えられているイメージと現地在住者の反応は大きく違うということ。現地でないと分からない情報や、判断できないことが多くあるということです。

なので、日本のマスメディアが報じる情報だけを見ていると、不安ばかり募ってしまったり判断を間違えてしまう可能性もあると思います。

現地での生活や行動を通しての情報やアドバイスに、耳を傾けることが何より重要です。

例えば、下記のようなオンラインサロンで、現地の日本人と直接コミュニケーションを取ってみてもいいかもしれません。

有料オンラインサロン もりぞお海外研究所

 

さいごに

「海外へ出る」という選択を考えている人にとっては、治安状況の変化はとても重要な検討材料になります。

昨年あたりからテロ事件の件数が増え、発生するエリアが増えていることは事実。

それ故「海外は安全」と言うつもりはありません。

目の前のリスクだけを検討すれば「危険な海外にはいかない」と考えることは自然な反応でしょう。

ただ、闇雲に危険と考えるのではなく、きちんと情報収集をして「海外に出ないことのリスク」も併せて検討した上で判断する必要があるんじゃないかと思うんです。

それでは! 

(追記   2016.7.25)
バングラデシュの事件を受けて、日本政府は海外で働く日本人の安全対策について、8月中にも取りまとめる方針とのこと。

政府 海外で働く邦人の安全対策 来月取りまとめへ | NHK NEWS WEB

政府関係者やODA事業に関わる民間企業関係者が対象のようなのですが、対策内容が発表されたらまたご紹介できればと思います。

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